投票行って外食するんだ
ほう、あの人があの党から立候補を。‥‥‥それ以上の感想は胸に秘めておくのが賢明だね。
さあて、まもな国政選挙だ。投票所のあの妙な緊張感と、選挙期間中の浮き足立った街の雰囲気が嫌いじゃない。
私は学生時代、生徒会長も学級委員長にもなったことがない。
生徒会長に選ばれるというのも、凄い話だナ。
そういえば、国民栄誉賞を打診されたものの「立ち小便できなくなるから」という理由で断った人がいるらしい(昭和の野球選手だったと思うが)。
生徒会長も立ち小便などできなかったろうに、かわいそう。有事の際どうしていたんだ。未曾有の尿意に見舞われた時どうやったんだ。小中高、自分がいた時の会長さんが誰か全く記憶にない私が、心配することではないか。
選挙とはちがうが私自身の青春を思い出す。
サッカー部で一生懸命だった中学2年生の時、私は監督に呼び出されこういわれた。
「3年生が引退したら、来年お前がキャプテンじゃ。そのつもりで今からやれよ」
胸熱というやつである。おそらく今生で最高に爽やかな返事をした。
それから数ヶ月後の朝練の終わり、新キャプテンの発表がなされた。
約束がちがった。
副キャプテンでもなかった。
ガビーンというやつである。おそらく今生で最高にキレのいいガビーンであった。
中学3年生の秋、合唱祭で私はクラスの指揮者をすることになった。立候補したわけでもなく、推薦されたわけでもなく、なぜかなった。
練習で声をまったく出さない連中というのがやはりいて、中でもとりわけひどいのは、不良ではなくパソコン部の何を考えているかわからない感じの、今でいう、何かやらかす感じの彼奴。
放課後みんなで残ってのある練習時、彼奴に注意をした私はボコボコに殴られた。みんなの前でそれはもうコテンパンにされたのだ。もう血の海。女子の悲鳴。男子の怒号。私の八重歯はドラキュラセルフサービス。
彼奴、すんごく強かったね。そして私、サンドバッグ。
彼奴はメリケンサックを持っているとの噂があって、私はその情報に素直に慄き死をも覚悟したけれど、だけど、メリケンサックが実際には使われなかったからなんとかこれで済んだと安堵めいたものも感じ、でも、メリケンサックでやられてたら、医者にメリケンサックでと説明し、担任の先生も校長にメリケンサックでと説明しなければならなかったはすで、当時の担任といえば定年退職間近の女性の先生で名前をもじって「○○バア」と呼ばれていたほどの人だったから、その人がまさか素直にメリケンサックを知っていて、メリケンサックを知らないであろう校長(ジジイ)にメリケンサックとはなんぞやなどとうまく話がいったかしらと想像しながら、整形外科までの道をドラマの長渕剛スタイルよろしく向かったね(タバコ吸いながらの吐血に憧れるも、サッカー少年にそんなアイテムなし)。ちなみに、痛みで顔をしかめてもたれ目であった(鏡よ鏡、バカヤロウ)。
みんなを代表する人というのは、大変だね。
今度の参院選も投票へもちろん行く予定である。
「投票行って外食するんだ」なんていう歌が、昔ありましたな。
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