初マラソンへ向けての覚書
来年の冬ないし春、私はマラソンというものをやってみようと思っている。
思っているだけの段階にすぎず、なんの大会に出ると予定も立っていなければ、無論エントリーなる手続きも済んでいないわけだが、しかし、マラソンへ向けてのトレーニングはすっかり始めてしまって、これがなかなか良い感じ。
これまで習慣としていたジョギングをランニングにへとシフトした。
40km走れる体を作っている。
4時間30分を切ろうと目標を立てた。
あとは然るべき手順を踏んで、大会なるものに出られるようにすればいい。
いいのだけれど、肝心の目的がないゾ。
私が数時間走ったところで誰も喜びはしない。誰も得しない。完走したところで凪であろう。
走らずにはいられないんだ! という、いだてんな心もないわけで。どうしよう。
まア、大河ドラマが面白すぎて自分も走りたくなったといっても過言ではないかしらん。
いずれにしても私は走るのだ。
トレーニングは決して裏切らない。やれば必ず応えてくれる。そんなマッチョ信仰が芽生えつつあるのもまた可笑しいから、それをもっと面白がりたいナ。
人は裏切るし、でもそれは、そうする必要が先方にあっただけの話で、世は諸行無常。それも面白がれるようになればまたよし。
裏切ってくれる人、募集中。
こっぴどく裏切られて、その姿を新進気鋭の日本画家に描いてもらって、掛け軸にするのはどうだろう。幽霊画みたくなって化けた姿がまるで珍獣でも、人間万事塞翁が馬としよう。
自分を信じるために、走ってみるのいいかもしれないと少女趣味な思考に今、私はある。
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