くすぐったくて、痛くて、だけれど楽しくて。
おかげさまで、私が関わる企画が各方面へとチョロチョロ走り出している。
何処の馬の骨やという話から始まったタレメーノ・オフィス。そして、私タレメーノ・カク。
本当に「お前は誰だ」という話である。
ペテン師か、チンピラか。
芸人崩れか、芸人上がりか。
田舎者か、田舎者だ。
間違いなく断言できることがある(キザがゆえにキザに云おう)。
私は誰かと一緒にやる痛みを知っていて。
私は誰かと袂を別つ悲しさを知っていて。
私は誰かと一緒につくる喜びを知っている。
とはいえ過去などどうでもよくて、とはいえ血肉となったそれらについて、今も愛おしむくらいのホスピタリティは備えてある。とはいえ、明日しか見えない宣言ここに記す。
近頃、本当に昔のことが思い出せなくなっている。
忘れたのか、記憶を取り出せないのか、取り出さないのか。
誰のことも覚えている気はしているのだが。
記憶もあるいは組織体なのだろうか。
だとしたら、いちいち思い出していたらそこに属しているみたいじゃないか。ややもすれば奴隷! そんなの、やだね。やなこった。
次の打ち合わせを楽しみに、次の本番に緊張して、次のお客さんに会いたくて、次のアイデアにワクワクしていたい。
明日のことを何も知らないから、みんなのことを何も知らないから、自分が誰なのか知りたいから、書いたり、描いたり、踊ったり、歌ったり、演じたり、喋ったり、跳んだり、跳ねたりしていたい。
くすぐったいけれど、痛いけれど、そうしていたい。
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