限りなくブルーに近い透明
企画屋だイベント屋だと名乗り、笑いのひとつふたつ拵えることに成功して実は元芸人だなんて話してみればこんなんことをよく言われます。
「へー! なんか、イケイケっすね! 昔からそうなんすか?」
そう、何を隠そう私は小5で『レクのカクちゃん』と呼ばれ、小6に上がれば『クラスのお笑い四天王』に選ばれ、中学生の時にはサッカー選手の細かいものまねで腕を鳴らしてはヤンキーに好かれて暴走族の勧誘を受けちゃ断り受けちゃ断り、高3の時には見知らぬ後輩から『カクさんですよね!? ◯◯先生のものまねしてください。あと、△△先生がもしもゴジラだったらもお願いします』だなんて懇願されたりといった少年時代を過ごしてきたのです。
ではあるのですが、昔から今に至るまでめっちゃ明るくないし、イケイケではないのです。
自分で暗いですと宣言することはありませんが、少なくともパリピでは絶対ないわけで。
インスタ映えも、シャンパンも、人脈という言葉も、私の辞書には記載がない。
BBQ大会を主催したり、合コン的なものを企画したり、よう分からん集まりのあとようわからん飲み会を開き意味わからん額の会費を徴収してイベンターでーすとSNSにアップする人間ではございません。
当方、むっつりかと存じます。多分、「イェーイ!」と発したことないです。今も、初めてそれを打ちました。
自分が目立ちたいとは思わないのよね。
ゴールよりも、アシストに快楽を覚えるというか、なんならアシストのアシストでも。人を照らすことに喜びを覚えるようです。そういうことなのです。
こう感じるに至ったのは先に記した少年時代の陽の記憶に起因するものではく、そっちではなく、陰の方のそれが幾億倍も色濃いからかなと。
(人生とは、あべこべなことがなんと多いことだろう!)
自分の礎同様に、みなさまからお預かりする作品や表現は大切に扱わせていただきます。
私事ばかりで恐縮ですが。
昭和、自分の足で立つのに必死だったと思います。
平成、自分の足で行きたい所へ向かったり、さまよったりしました。
令和、これからは扁平足に良い中敷きを靴にかましてみようかと考えています。
あなたのそれを、はやくあの人に届けるために。
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